敗北記録

敗北したアニメに関してアウトプットしていきたい

話数単位で選ぶ、2023年TVアニメ10選

実家で空き時間が作れたのでスマホで書いてみます。

 

1.冰剣の魔術師が世界を統べる 5話『世界最強の魔術師である少年は、戦場で邂逅する』

お約束大好き人間はこの回を入れざるを得ない…。

やはりこの作品を語るうえではOPのフェードインへの言及を避けることは出来ないでしょう。

冰剣はほぼすべての回で『楽曲のフェードイン後にOP映像に切り替える作品』です。たとえフェードイン演出が噛み合わないシナリオでもやります。

その一方、戦闘シーンにOPをフェードインさせるアニメ演出にはある種原則的なルールがあります。

1つ、最終回付近での戦闘シーンであること

2つ、OPとして用いるのではなく、Bパート等で用いること(単話の盛り上がり部分で用いること)

 

冰剣5話の面白いところはやはり上記の原則的なルールと冰剣のお約束を華麗に裏切ることでしょう。『このアニメ正気かよ!?』って言ってるとき、笑顔じゃないことなんてないですからね。

シナリオと演出によって出力される熱量はもちろんですが、この裏切りによってアニメを愛して病まない人ほど『やられた!』と唸らせる素晴らしい演出だったと思います。

 

■人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 8話『麗しのパラディンさま』

性善説を前提とした人間讃歌が素晴らしかった人間不信からは8話です。

この作品のテーマは『失敗から立ち上がること』ですが、この回では主人公のニックを拾い上げてくれたアゲートにも苦難があったことが明かされます。特徴としてはとにかく台詞回しが良い回で、『彼氏が自分の活動によってギャンブル狂いのヒモ男になってしまった辛さ』『そうなる前の彼との時間を大事に思う無念さ』をヒリヒリと感じられます。

最終的にはまた立ち上がって前を向く〆にはなるんですが、それでもやっぱり寂しさがある口ぶりで…。正しい選択をしたとしても心のどこかで違った選択を惜しく思ってしまう、そんな人間臭さがたまらない回でした。

また人間不信はOPもEDもどちらも作品のテーマを正確に切り取っていて素晴らしかったです。この回だってEDが優しく包みこんでくれるから、なんだかんだ舌触り良く見ることが出来るんですよ。

 

Opus.Colors 12話(終)『COLORs #FFFFFF』

パーセプションアートという架空の謎アートをずっと見続けさせられたOpus.Colorsですが、最後の最後で大逆転ホームランを打ってくれました。

アニメは9回裏2アウトフルセットまでわからないから楽しい』、ということを証明してくれたアニメだと思います。

細かいこと書くととんでもない文量が必要になるので、別の方の記事を参照ください(丸投げクソ野郎)

 

江戸前エルフ 6話『Stand by Me』

江戸前エルフは、長命のエルフ<エルダ>と定命の巫女<小糸>の日常を切り取った作品でした。

何人もの巫女との出会いと別れを繰り返したエルダは、当然小糸とずっといられるなんてことを思ってはいません。

それでも『今この瞬間だけは隣にいるし、限られた時間を共に健やかに過ごしたい』という想いは本物です。

そんな想いを切り取った、立入禁止の紐を2人でくぐり抜けるシーンが大好きです。

 

山田くんとLv999の恋をする 12話『好きだよ』

人が恋に落ちる瞬間(fall in love...)が本当に大好きなので、この回をチョイス。

とある出来事で心に枷を背負ってしまった山田が、自分に無自覚なままあかねっちを頼ってしまうシーンがあまりに愛おしくて。

耳馴染みの良いピアノアレンジをバックにした主演2人の会話劇なんですが、このシーンを見ていると山田があかねっちのことを好きになった理由が理解出来るんですよ。ここまで自分の想いを表に出すことがなかった山田が自然に弱みを曝け出すシーンには、男の自分も素直にキュンときてしまいました。

 

また本作は画作りが凝っていて楽しく見られた点も良かったです。特にシーン切り替えはなかなかに独特で、上述のシーンでもボールペンのキャップを締めてカット切り替えるところにはセンスの良さを感じました。

題材が題材なので苦手な人も多いように思いますが、素敵な作品なので男性にも見てもらいたいですね。

 

好きな子がめがねを忘れた 9話『好きな子と校外学習に行った』

人が恋に落ちる瞬間(fall in love...)が本当に大好き…………(2回目)

すきめがは火力がすごすぎて毎週自室で変な叫び声を上げる羽目になりました。

(※放送終了後に原作を買って、さらに大きな声で叫びました)

 

この回は等身大な三重さんの悩みとその悩みに寄り添う小村くんの実直さが美しくて。さらに一連のシーン後の""気付き""にはもう嬌声をあげるしかなくて…!

本作では""派手なエフェクトを多用する""GoHandsというところで懸念されていましたが、終わってみるとむしろ噛み合っていましたね。

この回でも顕著に現れていますが、GoHandsは心理描写を重視するシーンでは丁寧に描いてくれるので、心情描写がキモな作品であればどんな作品でも魅力的に表現してくれると思います。そういう意味ではデキ猫も本当に良かった!あっちの作品は単話チョイスが難しいのが惜しい…。

 

絆のアリル 20話『〜羽ばたきの行方〜』

2023年に蘇った2010年代女児アニメが嫌いなわけないんだよな。

アリルはテーマというか思想がかなり強めで、『何にでもなれて何でも出来るバーチャル世界だからこそ自己定義が大事』ということが作中で何度も描かれています。そんな中で、『形が決まっていない蛹のミラクが、蝶になって羽ばたく』回が面白くないわけないんですよね。

とにかく主人公が主人公してる回って、どう食べても美味しいので選ばざるを得ませんでした。

あとミラクソロ曲の曲調もプリティーシリーズの主人公曲過ぎて最高!

 

BanG Dream! It's MyGO!!!!! 10話『 ずっと迷子』

詩超絆が嫌いなやつおらんやろ……。

主人公が主人公してる作品はやっぱりどうしたって嫌いになれないのと、長崎そよは俺(?)なので、どうしたってこの回は大好きです。

 

MFゴースト 9話『時速300キロのドッグファイト

ユーロビートを流すのが上手過ぎます!!!!!

というのは半分冗談ですが、外連味のついた演出に味付けとしてユーロビートを流されたら嫌でも盛り上がってしまいます。

正直私のTLでは車に興味のある人間なんてほぼ見受けられないし、頭文字Dに詳しい人間も見かけなかったんですが、それでも秋クールはMFゴーストの盛り上がりが一番だったように思います。

 

BIRDIE WING -Golf Girls' Story- 25話(終)『蘇る約束』

これはもう宗教上の理由と言っても差し支えないです。

大好きな監督が素晴らしいオリジナル作品を作ってくれたことに感謝しかありません。

そして、なによりもサイン入り台本をありがとうございました!

 

 

数年ぶりに10選記事書きましたが、やはり書いてみると楽しいので来年もまた書けるといいなと思います。

ちなみに惜しくも選外となった作品はこんな感じでした!

天使様と川越ボーイズ・シングは本当に僅差だったので俺も悔しいよ(何様?)

 

 

それでは来年もたくさん良いアニメを見ましょう!