最近少年ハリウッドについて話すことが多いため、
自分のための副読本を作りたいので書いておこうかなと。
あと、最近まるでアウトプット出来ていないから……
少年ハリウッドってどんな作品？
TVアニメ
原宿にある劇場“ハリウッド東京”を拠点に活動するアイドルユニット
「少年ハリウッド」が切磋琢磨し、成長していく姿を描く。
2014年7月 - 9月に第一期が、
2015年1月 - 4月に第二期が放送された作品が少年ハリウッド。
wikipediaのものを引用しましたが、
あらすじそのままだとその辺に転がってそうなアニメですね。
けれど、
僕が出会った、アイドルを扱う作品としては最高、最強の作品です！
もちろんこれは主観なので人によって違うけど、
ここまで断言するほど惹きつけられたのは、大きな理由がひとつだけあります。
それは、少年ハリウッドがアイドルの二面性を描いていたこと。
登場人物としての彼ら、そしてアイドルとしての彼ら。
少年ハリウッドはこの二つを明確に区別し、描写しています。
特徴的な劇中劇
その二面性を表現するために少年ハリウッドがやっていたのが、
物語の途中途中で、1話丸ごと劇中劇を挟めていくという構成。
これは舞台劇だったり、TV番組だったりするんだけど、
単純にひとつのパッケージとして成立するよう作りこまれています。
これ、つまりは観客（ファン）の視点で、彼らを見ているってことなんですよ。
そして、その時点での彼らの到達度合いも見えてくるという形になってます。
この劇中劇の中で一番、「これやべぇな…」と本気で思ったのは、
やっぱり1期10話の『ときめきミュージックルーム』でしょう。
この話は少ハリ世界の音楽番組が流れる回になんだけど、
いきなり知らないキャスター出てくるし、オリキャラの歌も聞かされるし、
そもそも歌番組中の少ハリの出番はすぐ終わる！
あと、なんかミス・モノクロームも出てくる！
でも、だからこそ音楽番組としては完璧な作りになっている。
新人がそんな出張ってる音楽番組なんてないもんね。
でも、「ん？なんだこれ？？？」って絶対なります。なりました。
そんな感じで初見の時は置いてけぼりにされるんですが、
後々になってくればくるほどこの作品構造はどんどん効いてきます。
なぜなら、視聴者は客前の姿を最初から最後まで見ていることになるから。
知らず知らずに、『少年ハリウッド』の最古参オタクになっているから！
アイドルとファンの距離
これは当たり前の話なんだけど、
劇中劇になると、演じたり、話したり、歌っている彼らの感情描写は消えます。
だって、劇中劇はあくまで少年ハリウッドという作品世界のお話だから。
そうやって彼らの感情をマスクされるとちょっとだけ距離が遠くなる。
何を考えているか知っている子たちなのに、少しだけ見えなくなっていく。
でも、彼らの物語を知っているから、やっぱり感情のリンクは間違いなくあって。
あれれ……？この微妙な繋がりの違和感ってなんだろう……？
そんな「あれれ……？」をこの作品はしっかりと捉えてくれます。
それこそがアイドルとファンの認識の違いであり、同時にアイドルの二面性であると。
結局ファンってアイドルの顔しか知らないんですよ。
そして、その見せてもらっている顔を愛している。
でも、アイドルの人間としての顔も知りたいし愛したいと思っている。
というか、断片的には知ってるし、愛している。
歪つだけど、なんかもうすごい愛ですよね。
いや、これ推しへの想いのこれ自己肯定になっちゃうんですけどね……。
彼らの観客として見届ける最高の最終回
そんな少年ハリウッドの2期最終回は、1話丸ごとライブ回です。
本当の本当の最後の最後でアイドルの華、ライブなんです！
この最終回が本当に最高で……。
劇中劇回だから登場人物とのリンクは当然弱まるんです。
「えっ、このめっちゃアイドルしてる子、誰！？」みたいな。
でも、それでも、
彼らが今、何を感じているかが手に取るようにわかる。
最高の時間、そして最高の未来への可能性が広がっていることがわかる。
僕は大橋彩香さんの声優オタクを本気でやっていたことがあります。
いや、今も好きですけど。
でも、その真剣だった時に、真剣じゃないと味わえなかった最高の昂ぶりと、
この少年ハリウッドの最終回には何か近いものがあったと思っています。
それが何と呼ぶものなのか、いまだに答えは出ていませんが……
あなたも少年ハリウッドを見て、最高になりませんか？
ちなみに……
少年ハリウッドはこんな人にオススメ！
アイドルオタク
声優オタク
俳優オタク
Vtuberのオタク
成長性のあるコンテンツにハマったことのあるオタク
もし当てはまっているのであれば、最高の作品として出会えるかもしれません！
保証はしません！
だって、少ハリってめんどくさいし、難しいし、
序盤なんて何の話をしたいか全然見えてこないから……。
でも、僕はこの作品が、本当に大好きです。
